2016年3月22日火曜日

ワラス3日目 チャビン・デ・ワンタル遺跡へ(Chavín de Huántar)

おはようございます。本日の朝は快晴で、部屋の窓からはきれいな雪山☆

今日はツアー第2弾、世界遺産にも登録されているチャビン・デ・ワンタル遺跡に行きます。
チャビン文化は紀元前1000年~500年ぐらいの間にアンデスの山岳地帯に栄えた文化で、後のチャチャポヤスやインカなどの高地はもちろん、海岸地域のシカン、それから熱帯雨林セルバに至るまで、このあたりの文化の基礎ともなっている文化です。
チャビン・デ・ワンタルはその中心で神殿があり、独特の信仰儀礼が行われていました。
いわば、アンデス文化の起源のようなところ。
「ペルーの文化を知りたければまずはチャビンに行くべき」とこの旅で出会ったペルー人も言っていました。

昨日は北上しましたが、今回はカジェホン・デ・ワイラスを南下して、途中で山左にそれて山間部に入って行きます。
遠くにブランカ山群。

しばらく走ると標高3980mにあるケロコチャ湖に到着。ここで写真撮影とトイレ休憩。
空気うすっ!さむっ!
水は昨日のヤンガヌコ湖のようにきれいではなく、普通の水の色

どうでもいいですが、高山病予防のためにたくさん水を飲んでマテ・デ・コカ(コカ茶)も飲むといいそうなんですが、マテ・デ・コカには利尿作用があるようで、長時間のバス移動は結構トイレが大変だったりします。今回も機会あるごとに行っていました(^^;)

さて、ここから先はひたすら山登り。くねくねしてるし標高も高いので、前の座席に乗っていた赤ちゃんゲロってしまいました。赤ちゃんにこの道はきついよね・・・。
標高4555mにあるトンネルをくぐったら、今度はひたすら山下り。しかもこの道、舗装が所どころしかされていないので、一気にスピードダウン。
くねくね+デコボコ、さらにはぬかるんだデコボコ道、そして高低差。バスに乗っているだけで相当疲れました(-_-)

やっとのことでチャビン村に到着。12:30ぐらいになっていたでしょうか。
ガイドさんの計らいで、遺跡見学の前に昼ご飯をとることに。
バスで疲れていたし、トイレも行きたかったので、これはありがたい!
ここで見学前の腹ごしらえと、その他諸々準備を整えます。
お店の人オススメの一つ、チチャロン

お昼ご飯を食べている間に大雨降ってきました。
雨漏りするほどの雨、ペルーに来てからこんな本格的な雨は初めてかも。
山の天気はかわりやすいですね。5分足らずでチャビン遺跡に着いた時にはもうやんで晴れてました。

今回のガイドさんは、単なるツアーガイドではなく考古学者さん。謎に包まれたチャビン文化をよこなく愛している御年73歳のお方。
チャビン・デ・ワンタルについたとたん、水を得た魚のようにイキイキしだしました。


現在は自然災害やスペイン人の侵略などにより遺跡の大部分は破壊されたり土砂に埋まったりしていますが、下の写真が元の神殿の様子。
クスコで1年に1度、6月に行われるインティ・ライミ(太陽の祭り)の期限もここ。白と黒に塗ってあるのは神殿の門で、本当に白い石と黒い石でできていたんだそうな。その前の広場でお祭りが行われ、司祭たちが階段に座り、その周りに王侯貴族や兵士たち、そして踊り子たち・・・

もう説明しているときのガイドさんたらすごい熱の入り様で、なにかのお芝居を見ているような気分になりました(^^)迫真の演技と豊富な知識による説明。すばらしいです!

ガイドさん、移動時間や待ち時間はもったいないとのお考えのようで、写真撮影でなかなか来ないグループの人たちを「コレヒオの学生じゃないんだから。時は金なりだ!さっさと歩け!と叱り飛ばします。あまりにも遅いと、待たずに説明を始めて、またすぐ移動(笑)
いや~、まさかここでペルー人から「時は金なり!人を待たせるのは時間泥棒!」なんて聞くとは思ってもいなくて、私はすっかりガイドさんファンになりました(^^)

上の写真の模型のすぐ横には写真右側の神殿の一部が発掘を待っている状態で埋まっていました。

そしてずんずん歩いて神殿を正面から眺められる位置へ移動。
正面に移っているのが模型の左半分の神殿と広場

この広場の真ん中には巨大な2本の石柱が立っていたそうで、それは今リマにあるそうです。

広場を突っ切り神殿の左側に。階段に2匹のヘビ。
チャビン文化ではヘビやジャガーを神格化していたそうです。
お祭りの際には司祭が2匹のヘビを首からぶら下げていたそうです。
お祭りに来たお客さんはこの階段を登って上には上がらず、横を通り過ぎて出口へ向かったそうな。

神殿。ガイドさん熱心にガイド中。

7つのくぼみがある石。
反対側から写真撮っていたら「こっちから!」と叱られてしまいました。向きがあるようです。


神殿正面の門の説明をしようとしたところで、ガイドさんとうとうキレた!
「お金を払って長時間バスに揺られて来たのに、どうして写真ばかり取って説明を聞こうとしないんだ?なんてもったいない・・・。」
本当にチャビン文化が好きで、みんなに知ってもらいたいんでしょうね・・・。

さて、ガイドさんの後ろにあるパネルは神殿の門の石の彫刻についての説明。
白と黒の岩は、太陽と月、陰と陽を意味していると言います。そこには向かい合ったワシが描かれ柱には男女のシンボルを持つワシの彫刻。。。

本物の方ではレリーフは見れませんでしたが、たしかに色が違うのがわかります。

円形広場。この階段の上の方は神殿に通じていました。

だんだんハイライト。
まずはランソン像(Lanzon)という石柱彫刻。
牙があるのでジャガー神でしょうか。
神殿内部の暗くて狭い通路の中にありました。
 
左が本物。正直なんだかよく分かりませんでした。          右は展開した絵。手が天と地を指しています。

それから地下の迷路をさまよった後
 

もう一つのハイライトであるカベサ・クラバ(cabeza clava)。
神殿の壁の周りにあったとされる巨大な頭。今は1つだけ残っています。

はい。これでツアー終了。
こういう遺跡のツアーに参加すると、いつも思うこと。それは「もっとスペイン語勉強しなくちゃ!」ということ。説明がもっとよくわかったら、もっと楽しいだろうにな~と思うのです。
今回のガイドさんは身振り手振りつきだし知識も豊富でなによりもチャビン文化への愛が伝わってきてとてもよかったのですが、やっぱり全部は理解できなかったのでとても残念。勉強がんばろう。

さいごに遺跡の外のチャビン村の景色と、ペルーで初めて見た虹の写真です。
 







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