3か月通ってきたスペイン語学校も、3日間の試験が終わって本日終了。
クラスメートにも恵まれ、とても充実した毎日でした。
今月で終わるのが、私のほかにもう一人います。
だからというわけではないんでしょうけど、最終日に先生がアルファホーレス(alfajores)というペルーのお菓子を作ってきてくれ、韓国人の友だちは試食用にキムチと韓国の伝統的なおやつでご飯をカリカリに焼いて砂糖をまぶしたものを持ってきてくれ、ちょっとしたお茶会になりました。お茶はなかったですが。
最終日は成績をもらった順に解散なので、何人かは成績をもらったら待たずに帰ってしまいましたので人数ちょっと少な目(^^;)一人写真撮ってるし。
さて、今回のクラスでも学びがたくさんありましたので、メモしておきます。
①目的を持った活動を取り入れる
今回のクラスでは、月曜日は週末に見聞きしたニュースを一つ発表、金曜日は「club de libro(クルブ・デ。リブロ/本クラブ)」と言って、何か読み物を読んで発表、という活動が入りました。クラス外で宿題のほかにやることになるので結構負担と言えば負担でしたが、活動の目的がニュースは「自分の言葉で要約して話すこと」、本クラブは「語彙を増やすこと+物語をみんなに言って聞かせること」と言われていたので、これは確かに力になると思い、結構ちゃんとやりました。
授業進度との関係で、結局クラスでちゃんとやったのは本クラブが1回だけ、ニュースは2回だけだったのですが、私はクラスでやるやらない関係なく毎週ちゃんとやって行きましたよ。おかげでちょっとは語彙力伸びたかな??
こうやって活動の目的をきちんと最初に伝えるのって大事だなと思いました。その目標に向かって取り組む人は取り組むので。あと諸々の事情でできない場合、「今週はなし」、と分かるのが遅いほど、やりたくなくてもやってしまう人もいるので、キャンセルはギリギリまで言わないのも作戦としてありですね。ただ、「せっかく準備したのになんだよ~」と不満に思う人もいるかもしれませんので、あまりオススメしませんが。一番いいのはやっぱりちゃんと予定した日にやることです(^^;)
背伸びしないで自分の力に合った読み物は何かと考えたら、子ども向けの絵本でした(笑)。でも絵本、すごくよかったです。短いから短時間で読めるし、絵があるのも助けになります。知らない単語の数も文法もそんなに多くなく、なんとか自力で読めます。
中級の外国語学習者、ネイティブでは子どもレベルです。外国人学習者の知っている単語は、いろんな基礎語彙が抜け落ちていることが多々あります。
逆に、話すレベルが小さい子供以下でも中身はれっきとした大人です。ギャップがあります。教師はよく「初級学習者は子どもみたい」と言って、だから時に子ども扱いして失礼な感じになってしまうことも。言葉の問題がなければしっかり自分の考えがあるし、母語でならそれがスラスラ言える大人であるということを忘れないようにしないといけないな、と。
②授業で扱う内容・進度の調整
今回のクラスは扱う内容にずいぶん偏りがあったように思います。最初は余裕があるためか同じ表現の練習にずいぶん時間を取っていましたが、最後の方に出てきた重要表現は紹介だけで全然練習させてもらえませんでした。
これは事前の授業計画と教案でどうにかなる問題です。特にこの先生のようにニュースと本クラブという教科書から離れた活動を取り入れるならなおさらきちんとしないといけない点です。もちろん授業は生モノですから、いつも計画通りに進むとは限りません。でも、ゆとりを持った計画にして教案がきちんと作ってあれば、どこかで調整ができるはず。思いつき活動をしたりしないはず。全部の学習項目に使う時間をバランスをとってまんべんなくやる方が、練習時間が9と1でガチャガチャになるよりずっといいです。
③時間配分
①や②とも関係してくる内容ですが、今回の先生はいろいろクラスでやりたかったんだと思います。だからなんでも「速かった」です。練習問題をやるにしてもペアやグループで話すにしても、結構短時間で「終わりましたか?」と言って次に進もうとしました。だれも終わっていないのに。学習者は読むのも話すのも書くのも教師が思っている以上に時間がかかるんですね。学習者は間違います。間違うからFBに時間がかかる。遅れを取り戻そうとして、次の説明が早口になる。早口の説明でよくわからないまま、また「じゃあ練習」となるので、また考える時間が長くなるしたくさん間違うからまたFBで時間がかかる・・・予定していたことがごっそり削られる・・・
盛り込みすぎない、というのは大事だと思います。もしくは教案は盛りだくさんな内容でも、時間がないと思ったら全部の練習をやろうとしない、準備したものをばっさり切る勇気も必要だなと。
④パワーポイント使用の良しあし
パワーポイントを使って授業をする先生方も多いと思います。PPTを事前に準備しておけば板書の時間が省けますし、見やすいですし、教案代わりにもなりますし、いいところ満載です。でも、板書の時間が省けたからといって、説明するだけ説明してさっさと次のスライドに行ってしまったら、学習者はコピーすることができません。気づかぬうちに早口になって未消化のままだったりもします。PPTを何に使うかにもよりますが、覚えてほしい表現満載のものだったらせめてプリントアウトしたものを渡すか、ノートテイキングの時間を取るかした方がいいと思いました。写せない、プリントもない、という状態だと、学習者の手元には何も残りません。ノートテイキングでもプリントでもいいので、後で自主学習するときに使うものを学習者の手元に残すべきです。
偉そうに書いてますが、どれもこれも学習者になったから気づけた点で、自分ができているかというとかなりあやしいです(^^;)せっかく得た貴重な気づきやアイデアを今度は自分の授業に生かしたいと思います。
そしてできればこれからも語学の勉強続けたいなあ。
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